マイセン 1770年頃 ニューオツィエ ストライプパターン カップ＆ソーサー

●製作年:1770年頃
●1級
●サイズ
カップ
W:7.5cm
H:5cm
ソーサー
W:13.5cm
H:2.8cm

1760年頃からバロック時代が台頭し始めると、リボンやボーダー装飾は大流行します。当時のファッションであるドレスや欠かせない帽子などにもそれらは影響されますが、特権階級の嗜好品である磁器にも流行が反映されます。完璧に決めた服装に付随するアクセサリの磁器…これもお揃いで合わせなくては恥をかきます。

この時代からフランスを主体として流行は発信されて行き、セーブルでは一足先に人気を博しますが、ロココに傾倒し始めるマイセンでも新たな解釈を元に発表していきます。

ドレスからコーヒーテーブル一面まで…幅広のリボンで演出した格好の王侯たちのサロン…面白いですね。ニューオツィエパターンとこのストライプの装飾を合わせるという考え…ここまで抜群の組み合わせをよく思いついたものです。持ち手の木の株をイメージした造形や、そこを淡いグリーンでほのかに色付けする…こういうところがセーブルには無い、一日の長があるマイセンにしか出せない絶妙なセンスです。